先日、点描画を描く画家の小川千夏さんのお身体を整胎した。
千夏さんはある時から描くことが止められず、2年ほど描き続け、根を詰めすぎて体調も悪く煮詰まっていたそう。
見るからに呼吸が浅い。
お話をして、一息ついてから整胎開始。
整体では背骨からお身体の状態を診ていくのですが、もの凄い熱が胸に溜まり、それが引き金になって骨盤が動かない。
呼吸というのは骨盤の仙骨が動くことでゆったりと深い呼吸が出来る。
野口整体に呼吸活点というツボは、腰にあって腰の動きを出すことで呼吸を深くする処。
とはいっても、いきなり呼吸活点に触れても効果は薄い。
まずは胸の熱を抜いていく。
上半身を診ていくと右手の親指のツボにポイントがあった。
ここは裏井穴といって、とても古い症状また、新しい症状、急性疾患によく効くツボ。
簡単にいうと抜くツボです。
触れるとグーッと引き込まれていく様な感覚で、胸に溜まる熱が抜けていくのが分かる。
胸の熱が抜けきるまで、少し時間がかかったように感じます。
抜けきった時には思わずふ~~っと息を漏らしてしまう程。
それに対して「大丈夫ですか?」と優しく声をかけてくれた。(笑)
こういうことは余り感じさせたくはないから慎まないといけないな。
ただ彼女も何か感じるトコロがあったのだと思い、こういったコミュニケーションもあるのだなーと新鮮な感覚です。
後は胸に繋がり動きの悪いところを弛めて、呼吸を確認して終わり。
操法後、感想を伝えてくれた。
右手の親指に触れている時、自分の誕生の瞬間、幼い時の情景が見え、自分が意識出来ていない問題が分かり、それがくるっと反転したと伝えてくれた。
記憶は、、何か大きな出来事や、ショックは身体が受け止め、体に残る。
それが人生の各場面で邪魔をすることが多くある。
考えても分からない、意識に登ってもこないことがほとんど。
「記憶は身体に溜まる」
それから千夏さんは「生まれ変わった」と言い、今もまさに活き活きと生きている。
新しく描いた絵を昨日見せて頂いたのですが、絵も以前より、明るさというか、軽さが出ていて嬉しくなる。
ところで、整体の可能性は余り知られてはいないがとてつもなく、広く深い。
そんな事を感じられた整胎でした。
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